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エロくて、キモくて、せつないです
2009.11.18[ニュース]
ロボットや人形といった「非人間」が、ふとしたことで「人間の心」を持ってしまう......
というのは、昔からよくあるストーリー設定ですね。
この『空気人形』も、そんなお話。

「ラブドール」・・・男性の性欲処理のために作られた空気人形(ペ・ドゥナ)は
ノゾミという名前を付けられ、東京の下町で秀雄(板尾創路)と一緒に暮らしていた。
そんなある日、彼女に「心」が宿ってしまう。
秀雄が仕事に出かけると、メイド服に着替え、街歩きを楽しむ空気人形。
やがてレンタルビデオ店・店員の純一(ARATA)に恋をした空気人形は......。
是枝裕和監督が「発掘」したという、ペ・ドゥナちゃん。
韓国では人気の女優さんなのですが......
ふわふわした透明感、つたない日本語にぎこちない動き。本当に人形みたいです!
メイド服姿の彼女に
「いらっさいませ、ご主人さま~~~」
なんて言わせてみたいような......。
オダギリジョーさんが人形師役でラスト近くになって出てきます。
この人が訥々と語る哲学的なセリフがなかなか素敵。
そして、空気人形が想いを寄せる純一役のARATAさん。
この作品のテーマとなる「空虚感」にピッタリはまる存在感。
『蛇にピアス』で彫り師のシバさんを演じていたときはスキンヘッドでマユゲもなくて、
おまけに顔中ピアスだらけでむちゃくちゃ怖かったのですが。

怖いといえば、空気人形をリアルに「使う」中年男性役の板尾さん。
わびしい暮らしの中で、人形に服を買い与え、人形に話しかけながら食事をし、
人形相手に一人セックス。
う~ん、ブキミ......。

とある事故で空気が抜けて、ぺしゃんこになってしまう空気人形。
あわてて彼女のお腹から空気を吹き込む純一。
この時の、彼の激しい息づかい、愛する人に息を吹き込まれる人形の恍惚とした表情が
作品のクライマックス=もっとも「エロい」シーンとなっています。
生々しい性描写抜きでこんなにも官能的なシーンを撮るなんて、
さすがは是枝監督。
ちなみに、ラブドールに対する世間の「偏見」はなくなってきているようで、
今では現実の女性以上に美しいラブドールが作られているとか。
少し前には、等身大の人形に恋をする青年を描いたこんな作品もありました。
『ラースと、その彼女』

こちらのお人形は「ビアンカ」ちゃん。
バービーがそのまま大きくなったような感じでしょうか。
よくよく見ると、エロキモイ......。
(くりやまももこ)


