インタビュー
「ベンチャーで変える。日本経済を変える」早川周作インタビュー【第一弾】
2009.10.15[インタビュー]
「今、ベンチャー企業の将来が危ない!」こう断言するのは、日本リーディング総合法務事務所の代表を務める早川周作氏。
ベンチャー企業を支援する「ベンチャーマッチング交流会」主催者として精力的に活動中。ビジネスの第一線で活躍する方々からも信頼を得ている華やかな一面の裏側には、家業の倒産により新聞配達をしながら夜間の大学に通い、2005年の郵政選挙では元大臣の二世議員に挑んだ経歴をもつ波乱万丈な人生を歩んできている。
そんな早川氏が目指しているのは「ベンチャーで、日本を変える」こと。それを実現するため、決して歩みを止めることなく日々を邁進している。全力疾走を続ける日々の中で、早川氏のベンチャーに対する想い、そしてこれからのベンチャー企業が歩むべき将来について伺った。
早川 周作(はやかわ しゅうさく)
高校時代に家業の建設会社が倒産し、父は借金取りの厳しい取り立てに蒸発。
それまで何不自由なく暮らしていたが、母と二人が残され途方に暮れた。しかし、前向きな上昇志向で立ち直り、大学進学を目指して上京。朝の新聞配達から深夜の皿洗いまで、アルバイトで生計を立てお金を貯めて大学へ進学。そして、学生時代より法律事務所勤務を経て学生起業家として多くの会社の立ち上げに参加する。
現在も複数の会社の役員として「会社設立からIPOまで」を合言葉に夢の実現をお手伝いしている。更に大学3年時より大手資格予備校の教壇で法律系資格の指導を通じ、熱いメッセージを贈り続けてきた。現在までの受講生の数は数千人に及ぶ。「ハンディがあっても、何度失敗しても、コネがなくともチャンスが与えられ、若者が夢を持てる社会にしたい」と幅広く活動している。
学びのワンダーランドTERAKOYA:日本を変える男・早川周作ミニセミナー
夢のカタチはひとつじゃない-早川周作オフィシャルブログ
──早川さんは学生起業家として早いうちからご活躍されてきましたが、いつ頃から「起業」を意識するようになったのですか?
19歳のときですね。センター試験が終わった直後から実家と連絡が取れなくなってしまい、ようやく連絡が取れたのが1月30日でその時に父親が自分の会社を潰したことで蒸発してしまった事が分かりました。
それまでは自分の部屋が20畳もあるような家に住んでいた「坊ちゃん」でした。何もかもを失って途方に暮れたときに、行政や親戚縁者は手を差し伸べてくれませんでした。それどころか「お前達に住ませる家はない」とまで言われるほど精神的にも経済的にも追い込まれました。
そのような状況から「これからは、自分の力で稼ぐしかない」と志を立てたのです。僕はお金も家もコネもない人間でしたからサラリーマンになったとしても将来的に勝ち目がない事はわかっていましたし「それなら起業してやる!」と心に誓いました。
──そして現在では起業され、さまざまな方面で活動の幅を広げていらっしゃいますが、「何歳になったら○○をする」といった将来の設計図はその頃すでにできていたのですか?
はい、将来に対するシミュレーションは常に繰り返していました。学生のときに会社を興してその会社をある程度大きくして、自分の志を叶えるために選挙に出る、といったシミュレーションは大体できていました。シミュレーションしたことは実際にほぼ100%達成できていますし、その先のシミュレーションもすでにできていますよ。
──シミュレーションができていたとしても、どうしても時間的な制限があって実行に移せないということもありますよね。
自分でできないことはできる人間にお願いをすれば良いと思っています。まずはビジネスモデルを作り上げて、それを自分で実行するのか人にお願いをしたほうがうまく行くのかを決める。その時々によって臨機応変に対応できれば問題ないと思います。
──現在早川さんは「ベンチャーマッチング交流会」というベンチャー企業の経営者・役員限定の交流会を開催されているそうですが、これをはじめた理由を教えていただけますか?
今、日本の企業の約98%が中小企業なのですが、その98%の企業に対して国家予算がわずか0.2%しか割り振られません。そして日本に経済団体は多くありますが、その中でベンチャー企業に特化した団体というのはありません。
そこで、その母体を作るためにベンチャーマッチング交流会を開催しました。ベンチャーの代弁者となりうる団体を作らなければベンチャーの将来はないと思っているので。
──「ベンチャーの将来」を考える上で、団体の設立は欠かせないと。
ええ。アメリカのベンチャーが育っている一方で、なぜ日本のベンチャーが育っていないのかというところを考えると結局ベンチャー主体の経済団体がないというところに行き着くんですよ。ベンチャーを育てるためには、間違いなくその根底を支える経済団体が必要になってくるんです。
──国とベンチャーに携わる側との意識の差は大きいと感じますか?
感じますね。ただ、ベンチャーに対する意識の差といってもすでに上場を果たしているような「突き抜けたベンチャー企業」ではなく、これから伸びていこうとするベンチャー企業に対する意識の差です。これから伸びていこうとするベンチャー企業がどういった形で伸びていくかということが、今後の日本の将来を変えていくと思います。
──伸びていくベンチャー企業に共通する特徴はありますか?
「志・夢・情熱」を持っている企業は伸びていっているなと実感しています。今では資本金1円で会社が設立できるように起業しやすい環境が整っています。その一方では、明確な志・夢・情熱を持たずに安易な起業をされた人にはお客さんはついてこないので確実に衰退していきます。自分の利益だけではなく「社会」というものを考えたときに、自分がどう行動すべきなのかという志を持ってそこに情熱を注いでいけば会社は成長しますし、それがなければ衰退していきます。これはどんな業界であってもそうです。
──経営をしていく上で「ビジョンが大切」ということがよく言われますが、そのあたりについてはどうお考えですか?
ビジョンは重要だと思います。さきほども申し上げた「志・夢・情熱」というのはビジョンとも通じるものがあって、明確なビジョンがあることでそれに対して情熱を注ぐことができます。1年先、3年先、5年、10年...と、会社がどうあるべきなのか、会社をどうしていきたいのかということをしっかり考えている経営者はやるべきことをやっていますし、ビジョンに沿うことで必然的に行うべき行動は決まっていきますから。
──これから起業を志そうと思っている方が学ぶべきことは何でしょうか?
自分が思う「志・夢・情熱」とは一体何なのかということを理解していれば、それを実現するために思いっきりアクセルを踏んでいけばいいだけだと思います。それさえ明確であれば、MBAといった資格などまったく意味がないと僕は思っているので。もちろん経営者として最低限知っておかなければならないことはあるでしょうが、それは「志・夢・情熱」を持ってアクセルを踏んでいく中で必然的に見えてきます。
──「志・夢・情熱」というところがしっかり理解できていないと、自分が何をすべきかがわからないと。
以前、「会社を立ち上げました」と言ってきた経営者がいて、僕がじゃあ何をやるんですかと聞いたら「SEOです」と答えたんですね。で、さらに僕がじゃあSEOを使って何をやるんですか、といった具合にどんどん問い詰めていったら最終的にまったく答えられなくなってしまったんです。
僕は今、80数社の顧問を担当していますが、顧問の依頼が来ても実際に顧問になる会社は10社中1社あるかないかです。何もお金で判断しているわけではなくて、僕はまず依頼をしてくれた経営者の方に対して「夢を語ってください」と言います。夢を語っていただいくなかで「志・夢・情熱」が伝わってきたり、心が動かされたりしたら僕はその会社の成長を応援しようと思って顧問になります。
とにかく、経営者に明確な「志・夢・情熱」があるかどうか。そこが重要です。
早川氏インタビュー第二弾は11月2日公開!
【第二弾】自分のやりたいことを実現するには何が最短距離か
【第三弾】「貧乏であっても幸せ」というのはある意味キレイごとだと思うんですよね
【関連サイト】
学びのワンダーランドTERAKOYA:日本を変える男・早川周作ミニセミナー
夢のカタチはひとつじゃない-早川周作オフィシャルブログ



