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2月特集「非モテSNS」管理人・永上裕之【前編】
2009.02.02[インタビュー | ニュース | 特集]
「非モテSNS」なるSNSサイトを12月にオープンし、開設当初のmixiをはるかにしのぐ勢いで会員を獲得している、非モテSNS管理人永上裕之氏(22歳)。ニックネームはえがちゃん。
現在、週に1つのペースでサイトを製作し、今までに作ったサイトは100以上。
平日はサラリーマンをし、休日にはひたすらサイトを作り続け、人を集める。
インターネット上に自分の携帯電話の番号を公開し、24時間、誰からのコンタクトも拒まない。
取材現場に現れた永上氏は、礼儀正しく、声のでかい、明るい青年といった印象だった。
少なくともパソコンに四六時中かじりついているイメージではなかった。
その底知れぬパワーとネット集客の秘密について、話を聞いた。

-なぜサイトを作るのか?
まず、なぜそんなにたくさんのサイトを作り続けられるのですか?
「プログラマーじゃないとなじみがないと思うんですけど、APIとかマッシュアップっていう概念があるんですよね。これを使うとサイトをゼロから作るんじゃなくて、すでにあるものの、見せ方を変えたりするだけで新しいサイトを作ることができるんです。ゼロから作るのと、半分あるものから作るのじゃぜんぜん労力も違いますから。なんなら、自分のアイデアはひとつも使わないときもあります、がはははは!」
そもそも、そんなにたくさんのサイトを作り始めたきっかけは?
「ぼくは中2くらいのころから2ちゃんねるで叩かれていたりして(笑)。
もう本当、ネットが大好きすぎて、頭がおかしいくらいなんです。
もともと、ひとりのネットユーザーとして色々楽しく遊んでいて、そのあと、自分でサイトを作れるようになって、ユーザーの延長でサイトを作ってる感じですね。みんなの遊び場になるところを作りたいなって思ったのがサイトを作り始めたきっかけですね。」

中学生のころから2ちゃんねるで叩かれていたことを楽しそうに語る永上氏。やはりただ者ではない。
それにしても、100以上のサイトをすべて把握しきれるのだろうか?
「コミュニティサイトと、システムサイトがあって、ようは管理しなければいけないサイトと、放置しておいてもいいサイトがあるんです。放置しておいてもいいサイトは、あれ? こんなのあったかな? というのもありますよ。たまにのぞいてみたらサーバーが落ちてたりだとか。あはははは!」
-今後のネットの可能性
永上氏によると、掲示板やSNSなどのように、人と人のコミュニケーションがあるサイトは、管理をしなければならないので作る数も制限があるという。だが、検索サイトや、占いサイトのような、サイト訪問者が何かを入力して結果を見るだけのサイトは放置しておいてもよいので、とにかくたくさん作ることが可能だという。
いずれのサイトも当然インターネットを使って利用するわけだが、インターネットであるメリットとデメリットを聞いてみた。
「まず、デメリットとしてあるのは、たとえばビジネスとしてインターネットを利用した場合、ぼくはサラリーマンで、営業の仕事もしているんですが、商品のよい点とかを伝えにくいというのはあります。やっぱり直接人と会ったほうが、商品の特徴を説明しやすいです。ユーザーも、ネットだと、その商品が良いものか悪いものかの判断も難しいと思うんですよね。
逆にメリットは、発信側からすれば、ひとつひとつのものの重さを伝えるのは難しいですが、リアルタイムで更新できたりだとか、逆に数をたくさん発信できるというのはあります。
人と直接会う営業には1日5人とかの限度がありますが、ネットを使えばそれこそ1度に何万人とかにアピールできるわけです。それがすごくおもしろくって。
今の人には、コミュニケーションって面倒くさいというか、顔を合わせずにコミュニケーションをとったほうが楽なんです。そのお手軽さがネットにはあると思うんです。」
顔を合わせてコミュニケーションをとるのが面倒くさい。さすが、ネットが大好きすぎて頭がおかしいくらいと自称するだけのことはある発言である。しかし、実際に世の中はそういう流れに向いているだろうし、永上氏の感性は、確実に時代をとらえている。
この、ネットを使った最新の集客法を、たとえばSNSなどを実際にビジネスにつなげる方法にはどのようなものがあるのだろうか?

「最近で言うと、fc2さんとSo-netさんが無料でSNSを開設できるレンタルSNSっていうのを始めたんです。これらは、無料サービスであるのに、とにかく
会員の囲い込みがしやすい
んですよ。
いままでのインターネットでの会員を得る方法っていうのは、サイトを見て、それに納得した人が無料レポートを見るためにメールアドレスを登録して、会員にできるというような形が主流だったんです。
でもSNSは、メールアドレスを登録してログインすると、そこに情報がある上に、人がいてコミュニケーションをしていて、自分もその輪の中に入ることができる。これが会員の囲い込みにすごく向いてるんです。なにか物をダウンロードできるだけではなくて、そこに人がいるっていうのは魅力的なのかなと思います。
これを実際のビジネスにつなげていくためには、たとえば「非モテSNS」だったら、「モテない」人が集まっているわけですから、ダイエットの商品とか、今会員にアキバ系の人が多いですから、アキバ系のフィギュアを販売するとか、そういったマーケティングが可能ですね。」
SNS以外に、これから出てくるネットのジャンルというものはあるだろうか?
「最近よく言ってるんですけど、ネットが普及して10何年たって、
そろそろジャンルが1周してきたな、なんて思ってるんです。
テキスト系サイトだと、ブログだとかミニブログとかができて、音声系のサイトだとネットラジオとかができて、動画ならYouTubeとかニコニコ動画とかができて、SNSならmixiとかGREEとかができて、わりかし、もう固定されてるのかなと。大体のジャンルは出尽くしたのかなと思うんです。そんな中で今年は、それらの派生サイトが流行るかなと思ってるんです。ニコニコ動画ももともとはYouTubeから派生したサイトですよね。他にもMySpaceっていうSNSが海外でできて、『おお、これは最高だー』と思っていたら、Facebookがそれを抜いて、今1億5000人会員がいて、1日60万人くらい会員が増えていってるんですね。そんな感じで、今あるものの進化版がヒットする気がしてますね。」




