インタビュー

菅野式ポジティブ仕事論とは?【後編】~菅野一勢氏インタビュー~

2008.07.15[インタビュー | 特集]

ネットビジネス界の第一人者として「伝説の男」「日本一の情報起業家」など、数々の呼び名で賞賛されてきた菅野一勢氏。そして、その名声の陰には、独自 のビジネス観、人生観があった。今号の特集インタビューでは、彼の仕事に対してのスタンス、過去の経験から得た仕事論などに迫る。


菅野式ポジティブ仕事論とは?【後編】~菅野一勢氏インタビュー~
常に最短距離を

 「数々の誹謗中傷を受けても、その何倍も支えてくれる人がいるから」

厳しい批判に晒されても、次々と新しい試みに挑戦し続けていられる理由を語ってくれた菅野氏。
さらに、誹謗中傷に関しては、独自の理論を展開させる。


「誹謗中傷を絶対に受けない簡単な方法があるんです。それは、何もしないこと。例えば、僕がこれから3ヶ月間何もしなかったら、僕に対して誹謗中傷をする 人って絶対いないと思うんですよ。だから、誹謗中傷というのは、何か新しいことを行い、前に進む勇気がある人しか受けないものだと考えるようにしていま す。そうやって自分を元気付けているから、毎日、毎月、ちょくちょく落ち込みながらも、前を向いて仕事に取り組むことができるんです」


前進する、行動する、と常にアクティブな言葉を多用することが多く、決して後ろ向きな発言をしない。このあたりが、彼の仕事に対する心構えを象徴している部分なのだろうか。一見強気にもとれる言葉の一つ一つに自らの経験が活きており、一風変わった重みを感じる。

 
菅野一勢 インタビュー風景「情報起業するのに、行動を起こす前から「クレームが来たらどうしよう」と悩んでいる人がいます。
それこそ『取らぬ狸の皮算用』です。

そんなことを考えて いても、自分がぶつかる問題ではないのかもしれない。そうしたら、時間の無駄になってしまいますよね。でも普通の人は、まず最初にマイナス要素を頭に浮か べてしまう。何が起こるかわからないのですから、想定していてもしょうがないと思います。

試験問題ではないので、わざわざヤマ勘をはっていろいろ勉強する ことはないですよ。とにかく、何か壁にぶつかってから、考えたり勉強したりすればいい訳ですから。いつどんなときも、常に最短距離を走るべきだと考えてい ます」



ポリシーである『やるかやらないか』を念頭に置き、挑戦することの重要性について語り続ける。序々に語気を強める姿は、話しながら自分の理論を確認し、振り返っているようにも見える。


「結局、『怖いから』『うまくいかなそうだから』って思っちゃうと、みんな不安だから進まずに終わってしまいます。私だって不安なんです。でも、進まない と何も始まらない。僕が人と比べて何をしているかというと、人より多く実践しているだけなんです。仮に、5個、10個サイト作れば、絶対に月に一千万を超 えるサイトが1、2個はできてしまいます。でも、皆さんはそんなにサイトを作らないですよね。
成功は注目されますけど、失敗は注目されません。他の人や他の会社以上に圧倒的なスピードでやって、たくさん失敗しているだけなんです」



このように彼は、自分の行うことを「特別なことではない」と話し、人と同じ事を、誰よりも実践しているだけだと主張する。しかし、数多くのチャレンジに は、数多くのアイディアが必要となるはずだ。新しい試みを継続し続けるために、彼が実践しているアイディア生産術について聞いてみた。


「アイディアというのは、誰でもあるものではないでしょうか。ただ私は、人の何倍もビジネスのことを考えているだけだと思いますよ。寝る前などによく考え 事をしているので、ベッドサイドには必ずノートを置くことにしています。どんなに眠くても、酔っ払っていても、そのまま寝てしまうことはありません。必 ず、アイディアを書き写してから寝ることにしています。最近は携帯も多いですね。何か思いついたら、すぐに会社のパソコンに送信しておきます。それを一ヶ 月くらい実践すると結構(アイディアが)貯まるので、あとで見返します。ダメなものも多いですが、いくつかは冴えているものがあるので、その中から一個は 必ず実践するようにしています」


菅野氏のライバルは?「ぶっちゃけ俺がダントツ」 

人にも優しく、自分にも優しく

今でこそネットビジネスの世界で活躍する彼だが、その昔、営業職についていた時代があった。聞くと、30~40人規模の会社に入社後、たった3日でトッ プなってしまう程、営業は得意だったそうだ。しかし、雇われていた時は当然のこと、自分が代表を務める会社であっても、仕事に行くのが嫌で嫌でしょうがな かったという。


「(営業職は)やれば得意でした。でも、イヤイヤなんです。皆さんは、嫌な仕事でもお金を稼げるほうに行ってしまうものでしょうか?でも、得意で嫌な仕事より、楽しくて稼げない仕事に行ったほうが、結果的に天職になるのではないかな、と思います」


そうは言っても、仕事を変えるというのは簡単な事ではない。
そこで、すぐにでもできる仕事の取り組み方、心構えについて尋ねてみた。


菅野一勢 インタビュー風景「常に楽観的であるのが良いと思います。
私は、未だに朝が弱くてなかなか起きられません。

でも、決して絶対自分を攻めませんよ。
『人に優しく、自分にも優しく』ですね」


 

そして、自らを『人のことを嫌えない性質』と語る。「過去に何人かは嫌いな人がいませんでしたか?」という、記者からの多少意地悪な質問にも、「よく聞か れるのですが、思い出せないからいないんでしょうね。誰かに恨みを持ったこともないですよ」との答え。しかもそれは、特にビジネスに限った話でもないよう だ。


「日常生活でもこの思考です。僕は絶対にため息をつかないようにしています。
1日に1000回"溜息"をつくと『うつ病』になれますからね。それだけ、強 烈なものなんですよ。

ついつい"溜息"をついてしまったら、それを補うために『ツイてる』って独り言を言います。あと、人の悪口を言うのもよくないので、 もし言ってしまったら『あ、神様今のナシね』って」



インタビュー中、終始笑顔と冗談を織り交ぜながら、ビジネス観だけでなく、独自の人生観も語ってくれた菅野氏。『人に優しく、自分にも優しく』。人を憎む ことなく、常に自分を肯定し、明るく、ポジティブに毎日を過ごせていけたのなら、仕事もプライベートも自然と充実していくのではないだろうか。もし、嫌な 事や悩み事があって、"溜息"をついてしまうことがあったのなら、とりあえず落ち着いて、ポジティブな独り言を呟いてみよう。さっきよりも前向きな新しい 気持ちで、物事に取り組めるに違いない。

菅野氏の会社では、昼食の席はくじ引き制


(文責・石嶺 哲晴)

   
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菅野一勢(すがの いっせい)菅野一勢(すがの いっせい)

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